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知的障害のお兄ちゃんをもった弟さんの、人をいたわる思いやりに思わず感動しました。

子ども 仕事

知的障害のお兄ちゃんをもった弟さんの、人をいたわる思いやりに思わず感動しました。
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偏見を捨て、共に生きる優しい社会

健常者と障害者が共存する社会とは💛

一人のお母さんから、


とても大切なことを


教えられた経験が
あります。


そのお宅の 最初に


生まれた男の子は、


高熱を出し、


知的障害を


起こしてしまいました。


次に生まれた弟が


二歳のときです。


ようやく口が


きけるようになった


その弟が


お兄ちゃんに向かって、


こう言いました。


「お兄ちゃんなんて
バカじゃないか」


お母さんは、


はっとしました。


それだけは


言ってほしくなかった


言葉だったからです。


そのとき、お母さんは、


いったんは弟を


叱ろうと考えましたが、


思いなおしました。


弟に お兄ちゃんを


いたわる気持ちが


芽生え、育ってくるまで、


長い時間が


かかるだろうけど、


それまで待ってみよう。


その日から、


お母さんは、


弟が 兄に向かって


言った言葉を、


自分が耳にした限り、


毎日克明にノートに


つけていきました。


そして一年たち、


二年たち・・・


しかし、


相変わらず弟は、


「お兄ちゃんのバカ」


としか言いません。


お母さんは
なんべんも諦めかけ、


叱って、無理やり
弟の態度を改めさせよう
としました。


しかし、
もう少し、もう少し・・・
と、


根気よくノートを
つけ続けました。


弟が幼稚園に
入った年の七夕の日、


偶然、近所の子どもや
親戚の人たちが
家に集まりました。


人があまりたくさん来たために興奮したのか、


お兄ちゃんが
みんなの頭をボカボカと
ぶちはじめました。


みんなは「やめなさい」と言いたかったのですが、


そういう子であることを知っていましたから、
言い出しかねていました。


そのとき、


弟が飛び出してきて、
お兄ちゃんに向かって
言いました。


「お兄ちゃん、ぶつなら
ぼくだけぶってちょうだい。


ぼく、痛いって
言わないよ」


お母さんは長いこと、
その言葉を待っていました。


その晩、お母さんは
ノートに書きました。


「ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、
ありがとう・・・」


ほとんど無意識のうちに、


ノートの終わりの
ページまで鉛筆で
ぎっしり、


「ありがとう」を
書き連ねました。


人間が本当に
感動したときの言葉は、
こういうものです。


やがて弟は
小学校に入学しました。


入学式の日、
教室で初めて
席が決められました。


ところが弟の隣に、
小児マヒで左腕が
不自由な子が座りました。


お母さんの心は
動揺しました。


家ではお兄ちゃん、
学校ではこの友だちでは、


幼い子に精神的負担が
大きすぎるのではないか
と思ったからです。


その夜、ご主人と
朝まで相談しました。


家を引っ越そうか、
弟を転校させようか
とまで考えたそうです。


結局、しばらく様子を
見てから決めようという
ことになりました。


学校で最初の体育の様子を見てから決めようということになりました。


学校で最初の
体育の時間のことです。


受持ちの先生は、
手の不自由な子が
体操着に着替えるのを
放っておきました。


手伝うのは簡単ですが,


それより、
一人でやらせたほうが
その子のためになると
考えたからです。


その子は生まれて初めて、やっと右手だけで体操着に着替えましたが、


そのとき、体育の時間は
すでに三十分も過ぎていました。


二度目の
体育の時間のときも、
先生は放っておきました。


すると、


この前は
三十分もかかったのに、


この日は
わずかな休み時間の間に
ちゃんと着替えて、
校庭にみんなと一緒に
並んでいたのです。


どうしたのかなと思い、
次の体育の時間の前、


先生は柱の陰からそっと、その子の様子をうかがいました。


すると、どうでしょう。
前の時間が終わるや、


あの弟が、まず自分の服を大急ぎで着替えてから、
手の不自由な隣の席の子の着替えを手伝いはじめたのです。


手が動かない子に
体操着の袖を通して
やるのは、


お母さんでも
けっこう
むずかしいものです。


それを、
小学校に入ったばかりの
子が一生懸命手伝って
やって、


二人ともちゃんと
着替えてから、
そろって校庭に
駆け出していったのです。


そのとき、先生は、


よほどこの弟を
ほめてやろうと思いましたが、


ほめたら、
「先生からほめられたからやるんだ」というようになり、
かえって自発性を
こわす結果になると考え、心を鬼にして黙っていました。


それからもずっと、
手の不自由な子が
体育の時間に遅れたことはありませんでした。


そして、偶然ながら、
また七夕の日の出来事です。


授業参観をかねた
初めての父母会が
開かれました。


それより前、先生は
子どもたちに、
短冊に願いごとを書かせ、


教室に持ち込んだ
笹に下げさせておきました。


それを、お母さんが
集まったところで、
先生は一枚一枚、
読んでいきました。


「おもちゃがほしい」、


「おこづかいをもっとほしい」、


「じてんしゃを
かってほしい」・・・。


そんな
いかにも子どもらしい
願いごとが続きます。


それを先生は
ずっと読んでいくうちに、こんな言葉に出会いました。


「かみさま、ぼくのとなりの子のうでを、はやくなおしてあげてくださいね」


言うまでもなく、
あの弟が
書いたものでした。


先生はその一途な願いごとを読むと、もう我慢ができなくなって、体育の時間のことを、お母さんたちに話して聞かせました。


小児マヒの子のお母さんは、我が子が教室でどんなに不自由しているだろうと思うと気がひけて、教室に入ることもできず、
廊下からそっとなかの様子をうかがっていました。


しかし、先生のその話を聞いたとたん、
廊下から教室に飛び込んできて、
床に座り込み、
この弟の首にしがみつき、涙を流し、頬ずりしながら絶叫しました。


「ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、
ありがとう・・・・・」


その声が
いつまでも学校中に
響きました。   



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